平成18年5月4日 新聞記事
町内会全世帯にボーナス1万円!!
力合わせて営農活動がんばった
集落の利益を住民に還元ー。鹿屋市串良町上小原の柳谷町内会は三日、町内会の全百十世帯にボーナス一万円を贈呈した。集落ぐるみの営農活動などで上げた収益の一部。同日の式典で住民らは「汗と涙の協働のたまもの」と喜んだ。

同町内会は、「行政に頼らないむらづくり」を掲げ、約10年前に始めたさつまいも栽培と販売を手始めに、土着菌やそば店経営などに取り組み、自主財源を捻出している。近年は年間約700万円を売り上げ、収益を子供育成事業や高齢者対策事業雛とに充当。三年前からは年間150〜200万円の純利益を生み出すまでになった。昨年は、75歳未満の世帯主が払う町内会費を年7,000円から4,000円に減額。それでも昨年度末決算で約500万円の余剰金をはじき出した。町内会費の無料化案なども検討されたが、豊重哲郎町内会長(65)らは「より夢があって感動を生み出す方策」として、1世帯に1万円の"ボーナス"を配布することにした。
式典には町内会の約70人が出席し、各世帯にのし袋が手渡された。
80歳以上の高齢者には「集落のために働いてくれてありがとう」とのメッセージも添えられた。最長老の福ヶ崎春香さん(91)は「ボーナスが出るのは全国でもないこと。記念になるものを買いたい」と笑顔。豊重会長は「このままでは集落がさびれるという危機感を住民で共有できた成果」と話していた。
平成18年10月16日 新聞記事
鹿屋・柳谷地区が「迎賓館」計画
格安家賃で芸術家募集中!!

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鹿屋市串良町上小原の柳谷町内会で、53年ぶりに鬼火たきが復活した。町内会文化部の主催で、柳谷
わくわく運動遊園に朝から1日がかりでモウソウ竹を組み高さ約15メートルのやぐらを準備。町内外の約
100人が、1年の無病息災を願った。
町内会の2008年テーマは、『子ども』。年配者から『昔の行事をプレゼントしてはどうか』と提案があり、
13日に鬼火たきを再現した。町内に住む芸術家が、集落の門松を使ったたいまつとキャンドルサービスで演
出して雰囲気を盛り上げた。やぐらの中では、町内会最長老がお神酒を配った。
午後7時ごろ、厄年の5人が近くの電柱に仕掛けた輪状の点火線に火を入れた。火の輪は宙を走ってやぐ
らに移り、燃え上がった竹がバンバンと音を立ててはぜた。竹の皿やコップでカレーなども振る舞われた。
父親と来た同市・細山田小学校3年、吉満美奈さん(8つ)は『初めて見た。花火みたいにドンドン音がして
きれいで、やぐらの近くにいないのに暖かかった。カレーもおいしかった』と話した。
鹿屋市串良町の柳谷町内会の子供たちが5日夜、約30キロの道のりを夜通し歩く「ミッドナイトウォーキン
グ」に挑戦した。
限界に挑戦してもらおうと町内会が10歳前後の子供たちを対象に参加を呼びかけ、小中学生13人と随行
者として大人3人が参加した。
開会式で柳谷町内会会長の豊重哲郎さんや町内会に住んでいる芸術家、小中学校の校長らの激励を受
けた後、参加者は防寒着に身を包み反射材を装着し、午後8時半ごろ元気よく出発。
オリオン座が瞬く夜空の下、国道220号線をひたすら歩き、午前零時に折り返し地点のアスパル大崎に到
着。ゴールの柳谷町内会に到着したのは午前4時半だった。
子供たちは疲れきった表情だったが、1人もリタイアせず全員完走!母親や地域住民たちが煮た温かいぜ
んざいを食べて疲れを癒やした。


鹿屋市串良町上小原の柳谷町内会は空き家対策として、「迎賓館」を名づけた家に県内外の芸術家に住んでもらう計画を進めている。住民らは住家の掃除や植木のせん定などで受け入れを準備。「集落の文化向上に役立てば」と期待を寄せている。同町内には122世帯286人が暮らし、高齢化率約35%。今後も少子高齢化で空き家の増加が予想される事から、防犯対策の必要性を感じだ豊重哲郎町内会長(65)らが「高齢者に出番があり、地方の子供が文化と接する事ができる企画を立てよう」と、空き家を活用して芸術家を募集する事に決めた。
集落の空き家が15戸中、迎賓館としてふさわしい5戸を選定。うち2戸は所有者の了解を取り付けた。芸術家はジャンルをと問わず募集。月3万円で1年間住んでもらい、3ヶ月に1度は、その家で個展などを開くことを条件にした。家賃は管理費として町内会に納め、集落住民らで行う迎賓館の修理や敷地内の畑の肥料代などに充てる。
住民ら約20人は9日、築約15年と言う木造平屋建ての第1号迎賓館で清掃作業などに汗を流した。豊重町内会長は「グリーンツーリズムと違う方式で、集落全体の文化向上や活性化につなげたい」と話した。
≪詳細記事≫

住民の“もやい直し”が鍵



14日早朝。九州の南端、大隅半島のほぼ真ん中にある鹿児島県鹿屋市の柳谷集落。日曜日にもかかわらず、小学生からお年寄りまで約60人の住民が畑に集まり、サツマイモの収穫に汗を流した。
■ベンチャー集落
単なる芋掘りではない。収穫したイモは地元オリジナル焼酎の原料としてメーカーに販売。収益は人口約300人、約130世帯で使う「独自財源」になる。飼料や肥料になる土着菌の生産。特産の野菜を使った加工食品。住民総がかりの「ベンチャービジネス」は年間200万円程度の利益を生んでいる。高齢者世帯への警報装置設置も、退職教師が子供たちに補習授業をする「寺子屋」も、住民協働の収益の産物だ。
「行政に頼っていたのでは人も地域も育たない」 現・町内会長の豊重哲郎(66)の呼びかけで、集落が事業としてのイモ栽培に取り組むようになったのは約10年前。65歳以上の高齢者が住民の3割を越える現実の意味を、元銀行マンの豊重は説いて回った。
「何も手を打たなければ、集落は消える」



平成20年 1月 21日 南日本新聞
53年ぶりの復活に沸く
平成20年 1月 8日 南日本新聞
星空の下8時間ウォーキング

平成19年10月20日 日本経済新聞


全員ゴール後…満足そうな顔です(^_^)
ゴールまであと少し!寒さに負けず頑張れ!


昨年3月に高齢化と人口減で増えている空き家の対策として、「迎賓館」の取り組みを行うことを決めた。防犯対策や地域の文化振興なども兼ねている。
家賃は3万円で家主の了解を得て、3ヶ月に1回個展を開くことなどを条件に昨年12月、ホームページなどで入居者を募集した。テレビや冷蔵庫などの家財道具もそのまま使える。
この日は、画家の石原啓行さん(35)と大久保顕子さん(23)が1号館(平屋)に陶芸家の村久木孝志さん(55)が2号館(2階建て)にそれぞれ入居。契約は3ヶ月更新だが、3人とも当面は柳谷集落で暮らすという。
1号館であった歓迎式では、町内会の豊重会長が「鹿屋、柳谷を世間にアピールしてほしい」と、3人に「親善大使」の認定書を手渡した。駆けつけた住民ら約20人は3人が披露したそれぞれの作品を感心した様子で見ていた。
平成19年 1月11日 新聞記事
「迎賓館」計画、始動!
◆柳谷集落の受賞
平成14年11月 第8回日本計画行政学会「計画賞」最優秀賞受賞。地域づくり
で「目本一」になる。
平成16年 8月 政府農村モデル選定(全国で30地区、丸州で3地区だが、集落で
は唯一の選定となる)
平成17年 6月 半島地域活性性化優良事例受賞(国土交通省)
MBC賞(南日本放送)受賞。
平成18年 1月 農林水産省 地域再生賞 特別賞受賞。
平成18年11月 第57回南日本文化賞(地域文化部門)受賞
県民表彰(社会活動部門)受賞
平成19年11月 平成19年度あしたのまち・くらしづくり活動賞
内閣総理大臣賞 受賞
平成19年11月 地方自治法施行60周年記念 総務大臣表彰 受賞
◆柳谷集落の活動記録
平成 9年 5月 カライモ生産活動。
わくわく運動遊園建設(20a)
異郷からのメッセージ放送開始
平成10年 4月 活動拠点「わくわく運動遊園」完成
高齢者対象のリハビリコースの設備
平成11年12月 通学路での「おはよう声かけ運動」開始
平成12年 4月 土着菌製造・活用の開始
平成12年 5月 小中学生対象に「寺子屋」運営開始
まさかの時の緊急警報装置(介護用)設置
平成13年 5月 嘆水・ビオトープ等の整備
平成13年11月 石灯籠の整備
平成13年12月 まさかの時の緊急警報装置(煙感知器)設置
平成14年 3月 土着菌センター建設
お宝歴史館建設
平成15年 8月 柳谷安全パトロール隊の発足
サンセットウォーキング大会の実施
平成15年11月 まさかの時の緊急警報装置(防犯ベル・全戸)設置
平成16年 3月 焼酎「やねだん」開発
平成16年 5月 柳谷未来館建設
手打ちそば食堂の開業
平成18年 1月 土着菌による足浴オープン
平成19年11月 第一回 故郷創世塾 開講


鹿屋市柳谷町内 鬼火たき

鹿屋市柳谷町内会の子供たち、アスパル大崎まで往復


成長を考える
一面に掲載
鹿屋市串良町上小原の柳谷集落に、石川県から陶芸家の村久木孝志さん(55)ら3人が移り住んだのは今年1月のことだ。活動拠点は空きスーパーを改装した『ギャラリーやねだん』(やねだんは集落の通称)。のどかな農村に、手作り芸術の新しい風を送り込んでいる。
地元の子供たちへの刺激は大きい。取材に訪れた日は『ギャラリーやねだん』で小学生男児5人が思い思いに絵筆を走らせていた。お気に入りの場所になっているようだ。「よその集落の子も連れてくる。子供心に誇らしいんだろうね。」と村久木さんは語る。
柳谷は「むらづくりのモデル」として有名だ。「過疎の逆境をはね返そう」と独自の取り組みを始めたのは1996年。当時300人あまりの住民は約30年後、250人を割り込み高齢化率も50%を越えるとの厳しい予測があった。
■住民協力
旗印にしたのは行政に頼らず、農業を核にした住民協働の地域おこしだ。遊休地のサツマイモ栽培、家畜ふん尿を処理する土着菌生産、販売…。有線放送をフル活用し、高齢者の出番をつくった。
押し付けではなく自発的な取り組みを促したのが特徴。参加者一人ひとりの名前を挙げ、感謝の言葉を伝えた。次第に住民意識が変わり、放送がなくても自ら参加する人も現れ始めた。集落の身の丈にあった各種の事業は利益を生み、独居高齢者宅の緊急警報機などに使われた。
人口減の続いていた集落は今年、Uターンを含む4家族14人が加わり、300人台の大台を6年ぶりに回復した。
定住が増えたのは「子育て環境が良い」という評判も後押ししている。
6月に富山県から移り住んだのはカメラマン河野セイイチさん(38)と妻静江さん(31)。縁もゆかりも無い地だが、出産を控えた下見で移住を即決した。
「違う年齢の子供同士が仲良く遊んでいるのを見て、かつての日本の地域社会が生きていると思った。引越しのときは集落の子供たちがそろって挨拶に来た。子供の表情がいい所には良い人間関係がある」と河野さん。
■地域環境
町内会長の豊重哲郎さん(66)は地域の土台作りの大切さを強調する。校区の中学校で99年、生徒が教師に暴行する事件があった。「生徒の問題行動を見て見ぬふりをしていた。地域の力が形骸化していた。」
まず、豊重さんらは有線放送で高齢者に農作業の参加を呼びかけたように、登校する子供たちに集落ぐるみで声をかける「おはよう挨拶運動」を始めた。同時に集落の各種事業に参加して地域のために汗を流す大切さも教えた。高齢者と子供たちの間で集落作りへの参加意識がかみ合ってきた。
豊重さんは柳谷再生の手ごたえを感じる。「過疎対策の近道は地域の人間関係のきずなをもやい直しすることだ」

平成19年 7月10日 新聞記事
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| 「迎賓館」 第1号館 記念すべき、第1号館には現在、画家の2人が入居し、新生活をスタートさせている。 |
「迎賓館」 第2号館 第1号館と同時に「迎賓館」第2号館完成。こちらの方には、陶芸家が入居し、新生活をスタートさせている |
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| 「迎賓館」 第3号館 3号館には、写真家とガラス工芸士の2名が入居予定となっています。 |
「迎賓館」 4号館 この4号館については、短期の滞在(視察や講習)などの際に素泊まりができるようになっている。 もちろん一般の方でもご利用になれます。 |
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| 「ギャラリーやねだん」 この施設は、「迎賓館」に入居している芸術家が、作品を展示・販売しています。 色々なイベントもこの施設内で行われます。 |
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NHK「ここはふるさと 旅するラジオ 80ちゃん号」が3月8日(木曜日)に柳谷地区にやってきました。
集落住民の皆さんも、柳谷から生放送!ということもあり少し緊張しながらも期待に胸を膨らませているようでした。会場となったのは柳谷歴史観横の広場。集まった住民の皆さんも楽しみながらの生放送を行うことができました。80ちゃん号をバックに記念撮影を行う方もいました。
平成19年 3月8日
柳谷に「旅するラジオ80ちゃん」登場



鹿児島県内外の芸術家を空き家に迎え入れる「迎賓館」計画を進めている鹿屋市串良町上小原の柳谷集落で25日、移住してきた芸術からの初個展が始まった。近くの土で作った陶芸や絵画など約300点が集落中心部にある「ギャラリーやねだん」に並んでいる。31日まで入場無料となっている。
出品したのは、石川県から1月に移住してきた陶芸家村久木孝志さん(55)ら3人に、鹿児島市と鹿屋市在住の芸術家仲間を加えた計5人。迎賓館の入居募集に当り、集落は3ヶ月に1度、個展を開くことを条件としていた。
ギャラリーには茶碗や陶芸のアクセサリーなどが並ぶほか、壁には画家2人と集落の子供約10人が一緒に描いた縦2メートル、横10メートルの抽象画「やねだんから宇宙へ」が直接描かれている。この日は、テープカットでオープンを祝うのと同時に、集落民ら約120人が来場し作品を楽しんだ。
豊重哲郎町内会長(65)は「芸術との交流で子供の表情がより明るくなってきた。ギャラリーを青少年育成の拠点にしたい。」と話した。
個展のオープニングセレモニーに続いて、昨年集落が受賞した県民表彰と南日本文化賞などの記念祝賀会、熊本県在住のトランペット奏者鳥濱運栄さん(69)による演奏会も開かれた。

平成19年 3月27日 新聞記事
「ギャラリーやねだん」初個展


空き家対策として、鹿児島県内外の芸術家に住んでもらう計画を進めている鹿屋市串良町上小原の柳谷地区で21日、下見に訪れていた富山、石川県在住の音楽家とプロダンサーの3人がミニコンサートを開いた。集落民らは「初めて本物の音楽に触れた空き家対策は想像以上の成果を出した」と喜びに沸いている。
集落は人口減で目立ち始めた空き家を活用しようと「迎賓館」計画を進行中。1月に迎賓館2軒に石川県の画家と陶芸家計3人が入居した。2月初旬には新たに2軒がオープン。うち1件は閉店になったスーパーを改装し、作品展や陶芸教室を行う「ギャラリーやねだん」として活用している。
ミニコンサートを開いた3人は、エジプト舞踊ベリーダンスの高谷美也子さん(31)、オーストラリアの先住民アボリジニの木管楽器ディジュリドゥを演奏する浅岡英彦さん(45)、ジャンベの芝垣敏克さん(44)3人とも、滞在中の陶芸家村久木さん(55)の芸術家仲間で、20日から集落の下見に訪れていた。
ギャラリーで開いたミニコンサートは集落民ら約100人が詰めかけた。腰をたくみにくねらせるベリーダンスに、重低音のディジュリドゥと小刻みに響くジャンベが合わさると、観客から「すごい」と歓声が上がった。「北陸は冬になると雪に閉ざされる。地域との交流や農業の勉強も含め、冬は温かい柳谷で活動してみたい」と浅岡さん。同集落の豊重哲郎町内会長(65)は「空き家対策で本物の芸術を子供たちに見せることができた。柳谷から、文化発信を続けられるようにしていきたい」と話した。
平成19年 2月24日 新聞記事
「迎賓館」に世界の音楽

2号館には、陶芸に適した土間があり、「柳谷の土を使って丼や過敏を作りたい。」と村久木さん。 迎賓館2号館の名刺を自前で用意するなど、新天地での創作活動に意欲を見せていた。
豊重会長によると、別の画家や料理研究から約10人が「迎賓館」での生活を希望し、入居準備を進めているという。
石川県から3名の芸術家が入居
「迎賓館」の前で、柳谷町内会の住民から歓迎を受ける(左から)石原さん・大窪さん・村久木さん
